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イカル ウメ オウレン ヤマカマス
この冬も朝早く向かいのイチョウの木でイカルがポピィピョーポピィーポピィピョーポピィーと鳴くのが聞こえる。日中は7羽ほどが地面に降りて嘴でなにかを突っついている。しかし去年ほど毎日ではない。気温の変化が激しいからだろうか。また雪の日に鳴き声は聞こえない。
丘陵公園では梅園の梅が今年はずいぶん早くまだ東風(こち)も吹かない1月の初旬から雪の中で咲いた。去年は3月まで咲かなかったからわけがわからない。咲いたのは紅梅で白梅は漸くこのごろになって花が開いた。紅梅はあんまり早く咲きすぎたのだろう貧弱な花は日が経ってますます貧弱になって汚いから写真に撮る気にもならないが熱心にデジタルカメラを向けている人がいてなんだか気の毒になる。後から開花した白梅はなんとかきれいに咲いている。
オウレンは去年遅かったが今年も遅い。2月半ばになってやっと咲いている数株を見つけた。どうも12月が十分に寒くないと1月には咲かない、いや、咲けないのではないかという気がする。天候不順だがこれも温暖化の現れなんだろう。その対策が叫ばれてずいぶんになるがもう十分手遅れのようにぼくには思える。
オウレン 2026年2月14日 野田山
一週間ほど前にヤマカマスを見つけた。このまえ見つけたどうもそうらしいというあやしげなものとはちがって正真正銘のきれいな繭だ。緑色をしているが中はやはり空っぽだろう。そんなに高いところではないのに、こんなにはっきり見えるのに、なぜ今ごろになって見つけたのだろう。こんなに意識しているのに見えるはずのものが見えないのは、ものが見えるとは必ずしも意識だけの問題ではないようだ。まして視力ではない。注意力が足りない。そうかもしれないが、見せてくれるなにかが、あるいは隠してしまうなにかが、いるのかもしれない。 2026年2月20日 虎本伸一(メキラ・シンエモン)
ヤマカマス 2026年2月14日 大乗寺丘陵公園
写真:虎本伸一